MacBook Pro retina 13inchで制作を行ってみた → 返品(; ;)

2012年10月下旬に発売されたMacBook Pro retina 13inch。著者は発売と同時に入手し10日ほど使いました。

結論からいうと、返品することにしました。本格的に制作を行うには足らない点がいくつか見受けられたからです。

著者が購入した機種のスペックは以下のとおり。

/MacBook Pro retina 13inch
/RAM 8GB
/SSD 256GB
/CPU デュアルコアCore i7 2.9GHz

上限に近い仕様です。

使用を開始してすぐに行ったのはディスプレイ解像度の変更です。retinaディスプレイは従来のドット・バイ・ドット方式ではないため精細さを損ねることなく画面の解像度を変更することができます。CRTディスプレイと同じです。

ハードウェアの推奨解像度は1280×800。さすがにこの解像度ではデスクトップ領域が狭すぎて作業に支障を来します。著者はPhotoShopやillustratorなどのグラフィック系ソフトを多用するためデスクトップ領域は広ければ広いほどよいです。ですから解像度はマックスの1680×1050に設定。こうすると文字はかなり小さくなりますが、制作の効率は大きくあがります。

さて使用を開始してしばらくはSSDの速さに感心し、快適に作業を進められていました。マシンのスペックに疑問をもつこともまったくありませんでした。

ですが休憩時間にふとYoutubeの動画を見てみたときから雲行きが怪しくなり始めます。

YoutubeのHDクオリティ動画を全画面表示にすると滑らかに再生できないのです。カクカクとした動きでかなりフレームレートが落ちてしまっていました。

「このマシンはアップルホームページに書いてあったような動画編集を本当にできるんだろうか。」

とアップルのホームページを見直してみました。確かに動画編集も余裕みたいなことが書いてあります。しかしよくよく記述を読んでみるとなんと「15inchモデルなら」と書いてあるではないですか!

15inchモデルと比べれば13inchモデルは、グラフィックチップはIntel HD Graphics 4000でMacBook Airと同じ。CPUはデュアルコア。明らかに劣っています。

そしてさらにもっと致命的な問題点が浮上してきました。

なんと、フリーズします。しかも2日に1回くらいの頻度です。昔のMacintoshのよう。遊びで使用しているのであれば昔を偲んで物思いにふけることもできますが、仕事で使っているとそうはいきません。コマンドキー+Sキーの習慣を復活させる必要があります。

このような状況、さらに1680×1050という解像度では制作業務には厳しいということを実感したためこのマシンは返品し、MacBook Pro retina 15inchを購入することに決めました。(15inchモデルも発売当初はディスプレイに残像が残るなどの問題がありましたが現時点では落ち着いているようです。)

Appleオンラインストアならば製品到着後14日以内であれば、「なんとなく気に入らない」という理由でも返品できます。購入者側の負担は返送する際の送料のみです。今回はアップルのこの寛大な制度に助けられた形となりました。

制作を行わないということであれば、現時点のベストバイはMacBook Air 13inchだと著者は感じています。軽いし安いです。MacBook Pro retina 13inchは残念ながら用途を定められない、よく分からない機種といえるでしょう。

ということでMacBook Pro retina 13inchの購入を検討されている方はこの記事を参考にしてみてください。

以上、立川の経営コンサルタント、コンサルティングオフィス欅の久米でした。